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学術集会について

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金井 一薫について

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理事長挨拶

ナイチンゲールKOMIケア学会は、2010年9月9日に東京都知事より「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認証され、9月29日に登記を完了いたしました。

これによってKOMI理論研究会は、これまでの14年間の活動に終止符を打ち、新たな法人として活動を開始することになりました。法人化に伴い、会の性格をより明確にし、社会に貢献する会として幅広い方々に認知していただけるよう、名称を「KOMI理論研究会」から「ナイチンゲールKOMIケア学会」と改め、その第1歩を踏み出します。

"KOMIケア理論"は、理事長である金井一薫がナイチンゲール思想を土台にして構築したものですが、本会は、会の思想的基盤をナイチンゲール思想におくことをあらためて明らかにすると共に、現代の保健医療福祉の領域において、その思想を広く共有できるケア理論としてのKOMI理論と連結させることによって、21世紀型の実践を形作り、少子高齢社会を支える人材の育成に寄与することを目指します。

会員を看護職だけに限定せず、開かれた法人として、質の高い活動をしていく所存ですので、皆様のお力で「ナイチンゲールKOMIケア学会」を支えていただきたく、心よりお願い申し上げます。

平成22年10月1日
理事長・金井一薫







これまであまり語ったことはないが、ここに「KOMI」という単語の由来と「KOMI理論研究会」発足の経緯について述べてみたい。というのも、会の発足当時に支援してくださったメンバーが、そろそろ定年を迎える頃となり、本会の成り立ちや経緯を知る者が少しずつ去っていき、このままでは事実が曖昧になってしまうことを懸念するからである。

「KOMI理論研究会」の原点は、ナイチンゲール看護研究所主催のセミナーにある。そのセミナーは、私が1990年代に非常勤講師を務めていた日本看護協会の「看護研修学校」並びに「看護研究研修センター」の受講生たちから請われて始めたものであった。つまり1回の講義(1日4コマ)を聴くだけでは物足りないという多くの受講生たちの声に後押しされて、8日間コースのナイチンゲール看護研修セミナーを開催したというわけである。初回は1994年に池袋の会場を借りて80名ほどでスタートしたが、翌年からは東京と大阪の会場において、毎年8日間コースのセミナーを年2回開催するに至った。会場には毎年200名を超える受講生が足を運んでくださり、常時満席状態になった。そしてこのセミナー受講の第一期生たちの発案によって、同窓会組織としての「KOMI理論研究会」が創設されたのである。1996年(平成8年)10月のことであった。

では、なぜ「ナイチンゲール研究会」ではなく「KOMI理論研究会」だったのか? それは同年(1996年)に『KOMIチャート』が発刊されたからである。この"KOMI"という単語は、Kanai Original Modern Instrumentの頭文字をとって命名したもので、本来は「生活過程判定チャート」というべきところを、発案者の名前にちなんで「金井方式のチャート」としたのである。またKOMIという単語には、日本発信のナイチンゲール思想を土台とした思考様式という意味も込められており、"KOMI"に特別の思いを託したのであった。そのため会の名称を「KOMI理論研究会」とすることに、誰にも異存はなかったのである。

さて、本年5月8日の総会において、14年間続いたKOMI理論研究会は、「ナイチンゲールKOMIケア学会」と名称を変更したうえで、NPO法人に移行することが決定した。私はこれを機に、KOMIの頭文字のKanai Original Modern Instrument という表現を、Kanai Original Modern Innovation にしたいと思っている。Innovationという単語には「刷新・革新」という意味があり、これによってKOMI理論やKOMIチャートという言葉は、「刷新的な現代金井方式の理論やチャート」と位置づけることが可能となる。法人格を取得することを機に、KOMI自身をも刷新することは必要であり、また望ましいことではないかと考えている。

次に、この度承認された「ナイチンゲールKOMIケア学会」という名称についてである。なぜ今回はナイチンゲールの名前を入れたのか? この答えは簡単である。私たちはこれまでもそうであったように、これからもずっとナイチンゲール思想を探究し、ナイチンゲール思想を継承・発展させていくことを会の目標とするからである。さらに本会は、ナイチンゲールとKOMI思想を具現化するために、"KOMIケア"の実践を目指して設立された団体でもあるからだ。会の趣旨に適合した素敵な名前だと思う。